クルーズ4日目の目的地はローマ!と言うか時間の都合でほぼバチカンです。
朝7時に入港したのはチビタベッキアという港町。ここから近くの駅まで歩いて行きます。最寄駅チビタベッキアからローマテルミニ駅までは1時間位。列車の窓からパシャリ・・・
今日の目的地はヴァチカンです。車窓を何気なく眺めているとサン・ピエトロ寺院が・・・ここで降りた方が近いだろうという事で下車。
天使と悪魔を思い出しますねぇ。
ベルニーニの設計したこの広場はニュースや映画でもよく登場しますね。
ヴァチカン美術館に入る前に、まずは腹ごしらえを・・・リソルジメント広場前のピッツェリアで何故かパスタ(笑)。
ふらりと入った店でしたが・・・旨い!さすがパスタの国。食後に隣のジェラート屋でジェラートを買ったのですが、そこのレモンジェラートがまた絶品!!イタリアへ来る前に思い描いていた以上に、食の満足度が高い国です。
さてお腹も満足したし、次は目の保養です。城壁沿いに歩いて行くと長〜い行列が・・・ヴァチカン美術館です。「これに並ぶのか〜」と思っているとすぐに美術館職員の方が来て優先入場させてくれました。入口入って左手にカウンターがあり、日本の障害者手帳提示で入場無料に。カトリックの総本山、なかなかやります。
中にはお宝が山の様に有ります。まず最初の絵画館に入ると・・・
「サン・ピエトロのピエタ」ミケランジェロの最高傑作。こちらは精巧なレプリカですがそれでも息を飲む程の美しさです。ちなみに本物はお隣のサン・ピエトロ大聖堂に有ります。
ラファエロ「キリストの変容」
ラファエロ「アテネの学堂」
「ラファエロの間」や「地図の間」はかなり圧倒されます。しかし一番圧倒されるのは間違いなくシスティーナ礼拝堂です。広いヴァチカン美術館の中でも、ここだけは少し空気が違います。空気がピンと張ったと言うかひんやりとした感覚で、言葉では伝えにくいですが一度体感される事を強くオススメします。係員が「No photo!No photo!」と連呼していて、全面撮影禁止なので写真は撮っていませんが、ミケランジェロの「最後の審判」「アダムの創造」等の誰もが一度は目にした作品群が有ります。それも巨大な礼拝堂の天井と壁面に。旧約聖書の創世記を描いたフレスコ画でココがヴァチカンで一番の見所でしょう。
中のバリアフリー具合ですが、車椅子での順路は非常にわかりにくいです。エレベーター等はどこに有るのかまずわかりません。係員に聞いても説明がざっくりしてます(苦笑)。車椅子の旅行者もちょこちょこいるので、そう言う人に聞いた方が正確で早いかも(笑)。通路はほとんどの場所がフラットですが、システィーナ礼拝堂の大広間が近くなると階段が数カ所有ります。それぞれに車椅子ごと乗れるリフトが設置されているので問題は無いです。
ローマの街は石畳が多く車椅子の移動は結構大変ですが、歩道は狭いながらも舗装されているのでなんとでもなります。バスもノンステップなので乗れます。トラムが一番快適ですが路線に依っては車椅子で乗れない旧型車両も一部有る様です。
一番気を付けないといけないのは電車です。イタリア(欧州全般ですが・・・)は駅のホームが低く電車との高低差が酷いです。更に普通列車は電車の乗り口に2段(3段?)階段が有ります。なので24時間前までに駅のsalablu(障害者窓口)にリフトの依頼をする必要が有りますし、乗る駅と降りる駅がある程度大きい駅でないとリフトが有りません。
今回は何も知らずに行ったので当然リフトの依頼はしておらず、駅員に言っても手伝ってくれません。結局他の乗客が数人で抱えてくれて乗車も下車もできました。一般の人達はすぐに困っている人に声を掛けてくれるし、手伝ってくれます。
船の出航の時間に間に合う様にチビタベッキア駅まで戻ってきましたが、ここで再びトラブルが・・・。駅のホームと改札の間には線路が・・・。改札側に行くには長い階段を降りて地下通路を通り、再び地上へ上がる必要があったのです。行きは改札の前のホームから乗ったので気付いてませんでした。妻が駅員に事情を説明するも「階段の昇降は手伝えない」の一点張り。落下などの事故が起きた際に問題になるからと言う理由らしい。日頃穏やかな妻が珍しく激怒してました。どうしたものかと4人で思案していると、ホームの端がスロープになっている事を発見。その先に駅員が線路を横切る為の道が有り、結局そこを渡って事なきを得ました。
まぁこの経験のお陰で、これ以降の欧州への旅行で列車のトラブルは無くなったので良かった・・・かな?
Roma ed i musei vaticani sono bellissimi