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ノートルダム寺院火災に思うこと

今朝、朝食の時にスマホでCNNを覗くと燃え盛るノートルダム寺院が!信じられないまま妻に伝えると彼女も「冗談でしょ?」と信じられない様子。BSのワールドニュースを点けると、そこに映し出されたのは紛れもなく焼け落ちるノートルダム寺院でした。

CNNサイトより

10年前パリを訪れた際、時間が無かった為ノートルダム寺院の中には入りませんでした。「次回パリに来たら観たいね。」なんて話していたのですが。。。歴史の証人であるこうした建造物が消失するのは酷く胸が痛みます。「喪失感」という言葉そのものと言っても良いかもしれません。今回は事故と見られていますが、テロによって破壊された歴史的建造物も世界中には数多く有りました。「歴史的」というのは、数え切れない人の「時間」と「想い」と「記憶」が蓄積されたという意味だと思うのです。それは掛け替えのないモノです。

今回の件で思った事があります。それはもし行きたい場所や観たい物が有るのなら、できるだけ早く行動に移しておくべきだと言う事です。去年フィレンツェのウフィツィ美術館へ行った時に、前回よりすっかり綺麗に改装されていました。車椅子ユーザーとしては確かに移動しやすく便利に感じる点は多々有ります。ですが正直、以前の歴史を感じる佇まいの方が好きでした。夫婦で一度は行きたいと話しているエジプトは、カイロ博物館が建て替わり、巨大で近代的な建物に変わってしまいます。先送りしている間に、観たかった物が形を変えてしまう、そんな時代になってしまっているのかもしれませんね。

今回の火災で焼け落ちたノートルダム寺院ですが、マクロン大統領は再建を約束しています。「それがフランス国民の望みだからだ。」と。失ったモノを取り戻す事はできませんが、「思い出」の上にまた「時間」と「想い」と「記憶」を積み重ねる事はできます。フランス国民の悲しみが1日も早く癒えることを願っています。

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